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動力設備とは?動力設備の種類や仕組みもわかりやすく解説

2022年08月22日

動力設備に関して知りたいとお思いの方も、おそらくたくさんいるのではないでしょうか。
電力設備の仕組みをしっかりと理解できれば、とても役立ちます。
工事を依頼する際にも役立つことが多いですし、ぜひ知っておきたいですよね。

 

そこで、動力設備とは何か、種類や仕組みはどのようになっているのかということを解説していきます。
最後までお読みいただくことで、動力設備のことを正しく理解していただけるのではないでしょうか。

動力設備とは?動力設備の種類や仕組みもわかりやすく解説

動力設備とは?

日常生活で欠かすことができない電気ですが、意外と電気や設備に関して知らないことも多いのです。
エレベーターやエスカレーター、医療機器、防災機器など、電気を使い動かす設備を電力設備と言います。

 

電動機や動力盤、中央監視設備を総称したものが電気設備となります。
知っているようで知らないということも多いので、ぜひ覚えておくようにしましょう。

動力設備の種類

電力設備の種類には、先ほどご紹介したエレベーターやエスカレーター、医療機器、防災機器があります。
その他、エアコンや電話、インターホン、シャッター、生産機器、空調機器なども電力設備です。

 

つまり、私たちが日常生活で使用している多くのものが、電力設備となります。
これらがなければ当然日常生活を快適に送ることができませんし、困ることになりますよね。
ですので、電力設備は私たちが豊かで快適な生活を送るのに必要不可欠なものなのです。

 

しかし、先述の機器をまとめて動力設備と呼ぶのではありません。
動力盤から動力機器までの配線を、動力設備とカテゴライズしているのです。
建物によりどこからどこまでを動力設備というかが変わるため、基準が難しいと言えるでしょう。

動力設備の仕組み

発電所で電気をつくり、送電、受電、変電、配電を経て電気は使用されます。

 

ですが、電力会社等の発電所からつくられる電気は、そのままだと機器では使用できません。

そのため、変電しなければならないのです。
機器への送電は受変電設備(キュービクル)を介して電気を送ります。
受電した電気を受変電設備で、三相200Vや400Vの電気を変電します。

 

ただし、電気を必要とする機器が数多くあれば配線数、キュービクル数も大きくなります。
結果、制御することができなくなります。
それを防ぐために、電気を送る先の機器の周辺に動力盤をそれぞれ置きます。
つまり、受変電設備から動力盤に電気を送電する仕組みとなっています。

動力と電力の違い

動力と電力の違いって、かなりわかりにくい部分もありますよね。
そこで、以下で動力と電力の違いをご紹介します。

契約プランが違う

動力、電力というのは、電力会社と契約する際のプランのことです。
一般的に家庭用で使用されるのが電力で、工場や大型の商業施設で使用されるのが動力となります。
そのため、業務用機器など大きなものに使用されるのが動力です。

電気の種類が違う

動力と電力では、電気の種類も違います。
動力は三相という電気、電力は単相という電気を使用します。
単相は一般家庭や小規模な事務所など、高電圧を必要としない場所で用いられます。
単相は、100Vと200Vがあります。

 

一方で三相ですが、こちらは単相と比べると同じ電力でも少ない電流で得られます。
ですから、電気を大量に使用する工場や大型施設、飲食店などで用いられます。

基本料金が違う

動力と電力では、基本料金も違います。
電力は基本料金が安いのですが、その分使用料が増えれば電気代が高くなるのです。

 

反対に動力は基本料金が高いですが、電力の使用量が増えるほど割安となります。
そのため、工場や商業施設など、大量の電気を使用する場所で用いられます。

動力設備はメンテナンスが必須

安全性を考慮すれば、動力設備は定期的にしっかりとメンテナンスすることが大切です。
定期点検を行っていれば、配電盤、分電盤は耐用年数を延ばせる可能性が高まります。
国税庁の建物・建物付属設備の耐用年数表によれば、電気設備の耐用年数は15年と定められているのです。

 

定期点検を欠かさずに適切に使用していれば、これよりも寿命を延ばせることも考えられます。
事故を防ぐためにも、定期点検を怠らずに安全に使用できるようにするのが一番ではないでしょうか。

まとめ

動力設備とは何か、動力と電力の違い、動力設備の種類や仕組みなどについてご紹介しました。
動力設備の特徴や種類、仕組みを知っておくことで、依頼をする際にも非常に役立ちます。

 

一見とても難しそうに思える動力設備ですが、種類や仕組みを理解すれば、とても実用的と言えます。
そのため、ぜひ正しく理解できるようにしてください。

 

また、安全に使用するためにも、動力設備のメンテナンスを欠かさずに行うことが重要なのです。