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積雪によるカーポートの倒壊を防ぐ方法は?補強方法や正しい雪下ろし方法などを解説

2023年10月11日

冬になると、カーポートの屋根の上には雪が積もりやすくなります。
雪は水分を含んでいるため結構重くなり、放っておくと凍結してしまうおそれもあるようです。
そのため、積雪の対策を怠ると、カーポートがつぶれてしまうことがあります。
特に豪雪地帯でカーポートを設置する場合は注意が必要です。

この記事では、カーポートの補強方法や、正しい雪下ろしの方法、雪に強いカーポートの選び方などについて詳しく解説します。

愛車を守るためにカーポートを設置されている方は、ぜひご参考にしてください。

積雪によるカーポートの倒壊を防ぐ方法は?補強方法や正しい雪下ろし方法などを解説

1.耐雪強度の確認をする

カーポートの耐積雪強度は一般的に積雪約2センチメートルに設定されています。
しかし、なかには約3センチメートル~50センチメートルの積雪にも耐えられるものもあるようです。
さらに、約1メートルを超える豪雪にも耐えられるものもあります。

耐積雪強度は新雪による積雪量で計算されているのがほとんどですが、含まれる水分によって雪の性質や重さが異なるのが現実です。
また、柱のタイプや素材によってもカーポートの積雪基準は変わってきます。

前もってカーポートの耐積雪強度をしっかりと確認したうえで、冬を迎えるようにしましょう。

2.補助柱を設ける

片側にのみ支柱があるカーポートは価格も手ごろで、見た目もおしゃれなことから人気があります。
しかし、耐積雪強度が低いため補助柱を付けて補強する必要があります。
補助柱を設置すれば、4つの柱で均等に屋根を支えることができるため、屋根に雪が多少積もっても簡単に倒壊することはありません。

なお、補助柱には、使用期間以外は取り外しができる便利な着脱式タイプのものもあります。

3.雪下ろしをする

カーポートの屋根は一般的に20センチメートルほどの積雪に対応しているといわれています。
雪が積もったら早めに雪下ろしをしなければなりません。

しかし、カーポートの雪下ろしにはいくつかの注意すべき点があります。

注意点1:専用の道具を使用する

家庭にある庭いじり用のスコップや、短い木材などを使って雪下ろしをすると、屋根に傷をつけてしまったり、塗料をはがしてしまったりすることがあります。

カーポートの雪下ろしは、「雪下ろし棒」という専用の道具を使用しましょう。
「雪下ろし棒」は近くのホームセンターなどで購入できます。

「雪下ろし棒」は、ヘッド先がゴム製になっているので、屋根やパネル受けなどに傷をつける心配がありません。

注意点2:カーポートの屋根に上らない

カーポートの屋根に上って雪下ろしを行うと、雪面で滑りやすくなっているため、けがをしたりカーポートが破壊したりするおそれがあります。
けっしてカーポートの屋根には上らないようにしましょう。

また、屋根にはしごなどをかけることも危険です。

注意点3:屋根の雪にお湯や水をかけない

お湯や水をカーポートの屋根に積もった雪にかけると、かえって雪が凍ってしまい、さらに重量が増すため、倒壊を速める結果になってしまいます。

屋根尾雪を取り除くためには、「雪下ろし棒」などの専用の道具を使って雪下ろしをするのが最善の策です。

注意点4:融雪剤を使用しない

融雪剤を使うと、カーポートがさびたり傷んだりするおそれがあるので、使用を避けるようにしましょう。
融雪剤の主な成分である「塩化カルシウム」は見ずに溶けると、金属のさびやコンクリートの傷みの原因となります。

融雪剤を使って道路の雪をとかす場合でも、車の近くでは使用しないようにし、万が一車に融雪剤が付着した場合には、即座に水で洗い流しましょう。

4.おすすめのカーポート

さて、そもそも、積雪に強いカーポートを購入する際はどういった点に注意すべきでしょうか。
おすすめのカーポートについて解説します。

おすすめその1:耐積雪強度が強い

もともと耐積雪強度が強いカーポートなら安心です。
購入の際にどれくらいの強度があるのかを確認しておくことは大切なことです。
積雪地域はもちろんですが、一般的な地域でも万が一のため雪対策を怠るべきではありません。

どれくらいの強度が必要かわからない場合は、専門の業者などに確認しましょう。

おすすめその2:支柱が4本あること

積雪対策を考慮するなら、カーポートは支柱が4本あるものを選択すべきでしょう。
片側にのみ支柱があるタイプのものは、価格も手ごろで、見た目もおしゃれなので人気がありますが、豪雪地域での使用には不向きです。

5.まとめ

愛車を守るためにも、カーポートが雪で倒壊しないようにすることは大切です。

すでに購入したカーポートが片側にのみ支柱があるタイプのものなら、補助柱などで補強する必要があります。

また、「雪下ろし棒」など専用の道具を使って雪下ろしをするようにし、普段の庭いじり用のスコップなどは使用しないようにしましょう。

そのほかにも、カーポートの屋根に上らないこと、お湯や水をかけたりしないこと、融雪剤を使用しないことといった注意が必要です。

さらに、購入の際は、どれくらい耐積雪強度があるのかをチェックするとともに、支柱が4本あるものを購入するようにしましょう。

愛車を守るためにも、どんな積雪でも倒壊しない頑丈なカーポートを設置して、安心して冬を過ごせるようにしたいものです。