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差し掛け屋根はメリットだらけ?デメリットや対処法も紹介!

2023年06月16日

「差し掛け屋根はどんな屋根?」このような疑問を持った住宅の建築を検討している方も多いのではないでしょうか。

本記事では、差し掛け屋根のメリットやデメリットをまとめました。差し掛け屋根のデメリットでもある雨漏りの対処法も解説しているので、差し掛け屋根の採用を検討している方は参考にしてください。

差し掛け屋根はメリットだらけ?デメリットや対処法も紹介!

差し掛け屋根とは?

差し掛け屋根とは、頂点にある主屋根よりも敢えて1段下に取り付けられた片流れ屋根です。
差し掛け屋根は、段違い屋根という名前でも知られており、さまざまな住宅で差し掛け屋根が採用されています。差し掛け屋根は切妻屋根と片流れ屋根の両方のメリットを持ち、デメリットの少ない屋根として知られています。

差し掛け屋根のメリット

差し掛け屋根はメリットが多い屋根としても知られており、多くの住宅で採用されています。ここからは、差し掛け屋根のメリットを解説します。

メリット①屋根裏空間が確保できる

差し掛け屋根のように屋根をずらして設置することで高低差が生まれるため、広い屋根裏空間の確保が可能です。高低差を利用して広い空間を確保することで、物置としてスペースを有効活用できます。

また、段差部分に遮光窓を設置することで、明るい空間を作り出せます。明るく開放的な空間となるため、ひとつの部屋としても利用できます。

メリット②断熱性・通気性に優れている

差し掛け屋根を設置して高低差を作り出すことで、建物の風通しを良くできます。屋根に湿気が溜まることを防ぎ、建物の劣化も予防します。

太陽光を緩和する効果も期待できるため、耐熱性に優れた屋根を作り出すことが可能です。

メリット③太陽光発電の効率が良くなる

差し掛け屋根は太陽光パネルと相性の良い屋根です。差し掛け屋根は、屋根の面積を広く確保できるため、太陽光パネルの設置に向いています。

南側の屋根を長く確保することもできるため、効率の良い太陽光発電を実現できます。

メリット④風に強い

差し掛け屋根は、本を開いて被せたような形状の切妻屋根に比べると耐風性も高いです。差し掛け屋根は屋根が段違いになっているため、風による影響を分散できます。

風が強い地域に住宅の建築を検討している方は、差し掛け屋根の採用を検討しても良いでしょう。

差し掛け屋根のデメリット

差し掛け屋根はメリットだけではありません。ここからは、差し掛け屋根のデメリットを紹介します。

デメリット①雨漏りしやすい

差し掛け屋根は、雨漏りしやすい傾向にあります。特に、屋根の接合部分は構造上、水が溜まりやすくなっており、雨漏りを引き起こすリスクが高いです。

屋根の接合部分からの雨漏りは壁を伝うため、雨漏りしている原因や場所をすぐに判断できません。しかし、施工時にしっかりと雨漏り対策をしておけば、雨漏りの予防が可能です。

差し掛け屋根を採用する場合、しっかりと雨漏り対策を行ってくれる、施行の丁寧な業者に依頼しましょう。また、定期的にメンテナンスをしてもらうことが大切です。

デメリット②アンバランスに感じる

差し掛け屋根を採用することで、アシンメトリーでおしゃれな外観の住宅を作り上げられます。しかし、段差のある差し掛け屋根をアンバランスに感じる方も少なくありません。

差し掛け屋根はメリットも多いため、アンバランスに感じないようにデザインを工夫する必要があります。

差し掛け屋根で雨漏りしたときの対処法

差し掛け屋根で雨漏りしてしまった場合、雨漏りした水で床を濡らさなくすることが大切です。ブルーシートの上にバケツや桶を設置して、床を濡らさないようにしましょう。

濡れた床をそのままにしておくと、床が劣化してしまうため注意が必要です。バケツや桶で応急処置をしたら、差し掛け屋根の修理を行います。

雨漏りしている場所を特定することは難しいため、業者への依頼がおすすめです。雨漏りを放置すると、建物の木材部分だけではなく金属部分の腐食を進め、二次被害が発生する可能性があります。

建物内の湿度が高くなり、カビやシロアリが発生する恐れもあるため、雨漏りが発生したらすぐに修理しましょう。

おわりに

差し掛け屋根のメリットやデメリットについて詳しく解説しました。

差し掛け屋根は、切妻屋根と片流れ屋根の両方のメリットを持った屋根です。広い屋根裏空間を確保できるだけではなく、断熱性・通気性にも優れています。

差し掛け屋根のデメリットでもある雨漏りは、施工時にしっかりと対策することで予防できるため、安心して任せられる業者に依頼しましょう。