お役立ちコラム

column

屋外コンセントを増設するメリットとは?増設方法や費用の目安についても解説します!

2023年05月26日

新築住宅を建てるときに、「こうすればよかった!」と後悔するポイントの一つが屋外コンセントの位置です。
「高圧洗浄機を使いたいのに近くに電源がなくて不便」「照明をつけるための電源が確保できない」といった後悔を抱く人が少なくないようです。

そこで、本記事では屋外コンセント増設のメリットや増設方法、相場などについて解説します。

屋外コンセントを増設するメリットとは?増設方法や費用の目安についても解説します!

屋外コンセントを増設するメリット

屋外コンセントを増設すると、以下の3つのメリットがあります。

屋外環境整備用の電化製品が使いやすくなる

屋外コンセントがあると高圧洗浄器や電動草刈り機などの屋外環境を整備する機械を使用しやすくなります。
いちいち屋内から延長コードを引っ張ってくる手間が省けてとても便利です。
また、落ち葉のシーズンにはブロワーがあると片付けがはかどって便利です。

防犯設備の設置がしやすくなる

玄関、勝手口、窓などに防犯カメラやライトなどの防犯グッズを設置するときにも屋外コンセントは役立ちます。
昨今は広域強盗の被害が大都市圏以外の地方でも発生しているため、以前よりも防犯意識が高まっています。
自宅を守る防犯ツールを設置するため、屋外コンセントの増設は必要な投資となりつつあるのです。

EV(電気自動車)やPHV(プラグインハイブリッド車)の充電ができる

屋外コンセントがあるとEVやPHVの自宅での充電が可能となります。
政府は2035年までに新車販売で電動車を100%にすることを目指しており、自宅で充電するのが当たり前の時代に移行するかもしれません。
ただし、EVやPHVの充電には専用の屋外コンセントが必要となる可能性があるので事前に調べておく必要があります。

屋外コンセントの増設方法

屋外コンセントの増設方法は2種類あります。
既存のコンセントを利用する方法と分電盤から直接配線を引く方法の2つです。
それぞれの内容を見てみましょう。

既存のコンセントを利用

すでに室内に設置されている既存のコンセントを分岐させ、屋外コンセントに分電する方法です。
分電盤から直接配線をひく工事に比べると簡単で、費用が安価という特徴があります。
屋内コンセントの近くに屋外コンセントを設置するのがもっとも簡単です。
この方法で屋外コンセントを増設した場合、屋外で電気を使用しすぎるとブレーカーが落ちる原因となるので注意が必要です。

分電盤から直接配線をひく

屋外で使用電力が大きい電気機器を使用するときは、分電盤から直接配線を引く必要があります。
専用回線をとれるため、ブレーカー落ちの可能性を大きく減らせます。
しかし、既存のコンセントを利用した工事に比べ工事内容が複雑になるため、工事費用がかさんでしまいます。
屋外に配線を伸ばすのが難しいと、さらに工賃が増してしまうので注意しなければなりません。

屋外コンセント設置費用の目安

屋外コンセントの設置費用はどのくらいなのでしょうか。
既存のコンセントから分岐させる場合と分電盤から新たに配線を引く場合に分けて考えます。

既存のコンセントを利用した場合の費用

既存のコンセントから分岐させる場合、工事費の目安は1〜2万円程度です。
屋内コンセントと屋外コンセントの場所が近いときや屋外の他のコンセントを利用できるときなどは費用が安くなる可能性があります。
その反対に、屋内コンセントから遠い場所に設置するときや配線ルートの確保が難しいときなどは工事費が高くなる傾向があります。

分電盤から直接配線を引いた場合の費用

分電盤から新たに回線を引いたときの工事費目安は3〜8万円程度です。
点検校が近くにある場合や壁内に配線を画しやすいときなどは費用を安くできます。
しかし、点検口から遠かったり、配線処理に手間がかかるケースや分電盤に空きがなく増設が必要な場合などは費用がかさみます。

屋外コンセント設置時の注意点

屋外コンセントの設置時には以下の点に注意が必要です。

・工事ができるのは電気工事士の資格保有者のみ
・防水性のある素材を選ぶ
・設置位置に注意する
・事前に電気配線図を見て確認しておく

屋外コンセントの増設は専門業者に依頼し、電気工事士の資格を持ったスタッフが工事を行います。工事前にスタッフと打ち合わせし、防水性のある素材の利用や設置位置を確認しましょう。
また、住宅建設時に受け取った電気配線図を業者に渡すと、
業者は作業をスムーズに行えます。

まとめ

今回は屋外コンセントを増設するメリットや屋外コンセントの設置費用の目安、増設方法、設置時の注意点などについて解説しました。
屋外コンセントは防犯設備の増設や利便性の向上などで非常に役立ちます。
費用も10万円以下でそれほど高額ではないので、必要に応じて増設を検討してみてはいかがでしょうか。