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電気配線を壁の中に通す方法は?DIYや業者に頼むメリットを解説
2023年01月25日
最近では、壁掛けテレビの配線やLANケーブルが普及しています。
壁の中に電気配線を通してすっきりさせたいけれど、方法が分からず悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
壁の中は見えにくく、配線の通し方が分かりにくいケースがほとんどです。
本記事では、電気配線を壁の中に通す方法を解説します。
必要な道具や配線の種類、DIYでできる電気配線の範囲も3STEPで解説しています。
電気配線を壁の中に通す知識を得たい方は、必読の内容です。
電気配線を壁の中や天井裏に通すには専用の道具が必要
壁の中や天井裏に電気配線を通すためには、道具を準備する必要があります。
以下の2つは、配線を通すうえでは欠かせません。
● 通線ワイヤー(呼び線・リード)
● ロッド
通線ワイヤーは、パイプ管の中に電線を通す道具で、主に配線工事などで使用します。
壁の中で縦にケーブルを通す場合には、通線ワイヤーを使いケーブルを通す道筋を見つけて、ケーブルを引っ張りこむと壁の中に配線可能です。
ロッドとは、釣り竿のような道具で、遠くまで伸ばせるような作りになっています。
1階と2階の隙間に、横方向にケーブルを通したい場合に重宝します。
ロッドはやや値が張るため、釣り竿などで代用する方もいるかもしれません。
その際は、感電防止策を行い気をつけて対応しましょう。
壁の中に配置されている電気配線の種類を解説
壁の中に配置されている電気配線には、どのようなものがあるかご存じですか。
住宅の壁の中には数多くの配線が存在しますが、その内容は主に以下の2つです。
1. 電力ケーブル
2. 通信系ケーブル
この2つのケーブルについて、詳細を解説します。
1.電力ケーブル
電力ケーブルは、生活に必要不可欠な電力を通すための配線です。
代表的な2つの電力ケーブルは、以下の通りです。
VVFケーブル | ・低圧の電力ケーブルとして、一般住宅・商業施設・公共施設で広く普及している
・15Aまでの照明・コンセント回路への電源供給用として主に使用される ・「天井転がし」とよばれる方法で配線を設置するケースが多い |
IV電線 | ・屋内配線用として広く普及しているビニル絶縁配線
・照明器具やコンセントへの電源供給、スイッチやコンセント類の渡り線など幅広い目的で利用されている ・外皮がないため、電線が損傷しやすい布設方法は禁止されている |
2.通信系ケーブル
通信系ケーブルは、固定電話やインターネットの利用、テレビを視聴するのに欠かせない配線です。
主に以下の2つが代表的な通信系ケーブルです。
LANケーブル | ・インターネットを利用するために必要で、広く普及している
・種類が多いため、カテゴリーや構造、太さを確認して購入する必要がある |
同軸ケーブル | ・アンテナから信号を届けてテレビを映すためのケーブル
・テレビのほか、無線通信機器やネットワーク機器のケーブルとして使用 |
【DIY】電気配線を壁の中に通す方法を3STEPで解説
壁の中に配線を通せるのでしょうか。
「業者に依頼するのはお金もかかるし面倒」「自分でできるならやってみたい」と考える方もいるでしょう。
1. 必要な場所に穴を開ける
2. 開口部から針金を入れ込む
3. 専用器具で針金を引き出す
通信用ケーブルの場合、資格がなくても自分で配線が可能です。
詳しい方法を3つのSTEPで紹介します。
1.必要な場所に穴を開ける
まずは、電気配線を通すための穴を開ける必要があります。
しかし、壁によっては配線が困難な場合があります。
例えば、洋室の部屋同士が隣り合っている壁であれば、中は空壁となっている場合が多く配線可能です。
しかし、外壁に面する壁の場合は、グラスウールなどが入っている可能性が高く、配線は難しいでしょう。
また、和室の壁は鴨居を取り付けるために、横方向に下地が入っています。
そのため、和室は配線が難しく、隣が洋室の場合であっても同様です。
2.開口部から針金を入れ込む
LANケーブルの取り出し口となる穴を開けたあとは、いよいよ配線作業です。
まず、通線ワイヤーの先にLANケーブルを取り付け、開口部から挿入し天井に向かって進めます。
LANケーブルが外れないように、通線ワイヤーの先をU字に折り返してテープを巻くなどしておくとよいでしょう。
通線ワイヤーを壁内に進める長さは、やや長めにして天井内に余分に出るようにしておきます。
3.専用器具で針金を引き出す
天井内に余分に出るようにしていた通線ワイヤーを、別の場所からロッドで引けば配線完了です。
一人で引くだけではケーブルが通りづらいため、家族や知り合いに押し込んでもらうとよいでしょう。
開口部は、ホームセンターでも販売しているボックスやプレートを取り付ければ、見た目もきれいに整います。
電気配線を壁の中に通すなら業者に依頼するのがベスト
DIYが好きで、必要器具もそろえて作業にも慣れている場合は、電気配線を自分で行うのもよいでしょう。
しかし、ゼロの状態からスタートするのであればなかなか大変です。
最悪の場合、住宅を傷つけたうえに配線もできなかった、といった状況も起こりえます。
不安がある場合は無理をせずに、専門業者に依頼しましょう。
● 施工が早い
● 失敗がない
● きれいに仕上がる
● 高額な道具を準備しなくてよい
自分で施工するのに比べて、上記のメリットが得られます。
少しでも配線に不安があれば、専門業者に依頼するのがベストです。
まとめ
壁の中に電気配線を通すと、見た目もすっきりして掃除も楽になるなどメリットが多くあります。
しかし、自分で配線をするとなると、必要な器具の準備や作業の手間だけでなく、危険をともなう場合もあります。
壁の中には多くのケーブルが通っているため、安全で確実な方法を取るのであれば業者に依頼するのがベストです。
株式会社SWIFTは、2019年から東京、愛知、大阪などでいくつもの電線共同溝設計に携わってきました。
電力・通信企業者、埋設物事業者、道路管理者等との協議や調整も行っています。
設計条件や現地の状況に合わせた設計をご提案しますので、ぜひご相談ください。