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キュービクルの設置費用を解説!導入費用の元が取れる年数も紹介

2022年10月31日

「電気代削減には、キュービクルの導入がよいと聞いたけど、費用が高いのではないか」とお悩みですか?
確かに導入費用は決して安価ではありません。
しかし、長期的な視野に立つと電気代の削減効果が高くなります。

電気代の削減は一般家庭だけではなく、店舗や工場でも大きな問題です。
「電気代が高くて困っている」「電気量が多い!」とお悩みの方は、キュービクルで電気代が削減できるかもしれません。

そこで今回はキュービクルの設置費用と、どのくらいで元が取れるのかについても紹介します。

キュービクルの設置費用を解説!導入費用の元が取れる年数も紹介

キュービクルとは何か?設置を検討すべきケースとは?

キュービクルは、発電所から送電される6600Vの高圧電力を、100Vや200Vの低圧電力へ返電する施設です。
多くの電気を必要とする場所に設置されています。

● オフィスビル
● 商業施設
● 工場

一般的にはこれらの建物に設置されている場合が多いです。
屋上や駐車場の隅に設置されているため、普段はあまり着目しないでしょう。
しかし、高圧電力を建物に引き込む高圧受電契約をする際に必須のものです。
キュービクルがない頃は、電気室や変電室と呼ばれる部屋で変圧をしていました。

キュービクルを導入すると、電圧を小さくしてくれるため、通常よりも大幅に電気料金を下げられます。
しかし、一方で初期費用として100万円単位の初期投資が必要となります。

費用対効果を考え、下記の条件の際は設置を検討しましょう。
一つ目は、瞬間使用電力が50kwを超える場合です。
キュービクルを使用する高圧受電の契約は50kwからになります。

二つ目の条件は、月間電力使用量が多い場合です。
使用量が多いと、2年程度で元が取れる場合があります。

キュービクルの設置費用はいくら?

キュービクルを設置する際にかかる費用は、以下の2点です。

● 「本体価格」
● 「設置費用」

これら二つを合わせた金額の目安は、200万円〜500万円程度です。
それぞれの内訳を詳しくみていきましょう。

本体価格

キュービクルの本体価格の目安は以下の通りです。

トランス容量 使用される施設例 本体価格
100kw コンビニ・小規模店舗 200万円程度
200kw 中規模店舗・小規模工場 350万円~450万円
300kw スーパー・中規模工場 550万円~650万円
500kw 大規模工場・テナントビル・病院 1000万円~1200万円

価格は設置するキュービクルのトランス容量によって大きく異なります。
容量の大き過ぎるものを選ぶと、価格が見合っておらず損をするかもしれません。
反対に容量の小さいものを選んでしまうと、使用時に不便を感じるでしょう。

使用電力量からの適切なトランス容量のキュービクルの選択が、結果的に節約につながります。

設置費用はどのくらい?

キュービクルを設置する際は、基礎工事を行う必要があります。
隣接する建物との距離や十分な強度の確保など、設置基準が決められているからです。

工事費用に関しては、一律この価格の決まりがありません。
規模が同様でも、立地や施設の構造によって大きく変わるからです。
設置工事の価格を詳しく知りたい場合は、一度業者から見積りを取ってみましょう。

ただし、本体購入と設置工事を別の業者に依頼すると、割高になります。
キュービクルの設置や移送にかかるコストが別々に発生するためです。

メンテナンスには毎月いくらかかる?

キュービクルはメンテナンスも必要なので、導入後も定期的に費用が発生します。
設置後は、電気主任技術者が毎月点検し、事業者へ報告しなければなりません。

メンテナンスで発生する費用は、依頼する業者にもよりますが、相場は月額5万〜10万円程度です。

メンテナンスを依頼する業者は有名なところだと、関東では関東電気保安協会、関西なら関西電気保安協会です。
ただし、個人でも点検しているところもあります。

導入費用は何年で元が取れる?

例として、1日に280kwの電気を使用する店舗や工場の場合、重量電灯であれば1日の電気料金は9,000円以上かかる計算です。
しかし、キュービクルを導入し、高圧電力にすると5,000円程度になります。

1日の差額は4,000円ですが、これを1年間にすると140万円の差です。
ここからメンテナンス費用を月間7.5万円として、年間90万円を引いても年間で50万円の利益が出ます。
200万円の初期投資で導入しても、わずか4年で元が取れる計算です。

キュービクルの耐用年数を20年とすると、その後16年間は50万円ずつ利益が出続ける計算になります。

さらにお得!再生のキュービクルを選んだ場合

再生キュービクルをご存じですか?
再生キュービクルは、ただ再利用するものではありません。
下記のようなキュービクルの部品の中で使用されなくなったものを、一度解体します。

● 筐体やトランス
● 配電盤
● 各種スイッチ類

一度解体した上記の部品を、ユーザーのオーダーや仕様によって新たに組み直したものです。
必要な場合は新品部品も追加できます。

再生キュービクルは、新品同様の性能と耐久性を持っていますが、価格は新品のおよそ半額です。
価格を抑えたい方にとっては最適です。

再生キュービクル購入の際に気をつける注意点

再生キュービクルの購入を検討する際に、気をつけなければならないのは業者選びです。
再生キュービクルは、さまざまなリサイクル部品で組み直すものです。
そのため、メーカーと同じように熟練の職人の技が不可欠と言われています。

また、再生キュービクルをリビルト品として流通させるには、豊富な優良部品が必要となります。
在庫を確保するためには、広大な土地が必要です。

つまり、これらの条件を満たさない業者では、納期が遅く故障や事故が発生する可能性があります。

まとめ

キュービクルは決して安くはありません。
最低でも200万円程度は必要です。
しかし、導入さえしてしまえば、日々の電気代が大幅に節約でき、長期間使用すればかなりの金額を節約できます。

初期費用にお金を割くのが難しい場合は、再生キュービクルを検討してください。
業者選びを慎重に行えば、およそ半額の値段でキュービクルが導入できます。
電気代の節約をお考えの方は、今回の記事を参考にしてキュービクルの導入を検討してください。